いつもブログをご覧頂きましてありがとうございます。
ベントレー東京の岡野でございます。
最近ではどのブランドでも車を購入するとマガジンが届くことが多くあります
が、ベントレーも例に洩れず「ベントレーマガジン」なるものがございます。
今日はその最新号の表紙を飾る車とその背景について少しご紹介させて
頂きたいと思います。
表紙を飾るグリーンが目を引く車は
“EXP 10 SPEED 6″というコンセプトカー
で、今年の3月にジュネーブで開催され
たモーターショーに出展されました。
航空機の胴体と主翼の空力形状を
ボディは美しく滑らかな曲線を描き、
観衆の目を独り占めしました。
さて、この車の名前に入っている”SPEED 6″ですが、実はベントレーの歴史上
では非常に大事なワードなのです。
それは1930年、世の中がまだ世界恐慌からあけてまだ間もない時代に
「ベントレー6 1/2スピード6」という伝説の車がありました。
この車両はル・マン24時間耐久レースで3連覇(1928-1930年)を果たした
ベントレーの優勝ドライバーのひとり、ウォルフ・バーナード大佐のプライベー
トカーであり、この個体には特別な逸話が残されています。
それは寝台特急「ブルートレイン」を相手に地中海沿いの南仏カンヌから、
ロンドンのジェントルマンズクラブまでのルートを競い、結果として途中パンク
に見舞われるなどアクシデントに遭ったものの、列車がフランス側の最終目的地
のカレーに到着する4分前にはロンドンで祝杯をあげていたというものです。
この逸話から「SPEED 6」は”ブルートレイン”という異名をとることになり
ました。
しかしこの話にはまだ続きがあります。
先月の15日、この伝説のレースから85周年を記念して「ミュルザンヌ・ス
ピード」から”ブルートレイン”というわずか4台限定生産の車両を発表したの
です!!
ベントレーがいかに自社の歴史を誇らしく感じ、それを軸としたクルマづくり
を最新モデルにも反映させているのがよくわかります。
もちろん現在のラインナップにも随所に輝かしい歴史を反映したポイントが
見られます。
皆さまにも是非歴史を感じて頂きたく、ベントレー東京にご来店いただければ
と思います!
皆様のご来店を心よりお待ちいたしております。